シャコの噂は数知れず…… |
寿司ネタとしてお馴染みのシャコ。
殻付きで見たことがある人は少ないんじゃないでしょうか。
今回はそんなシャコのすごい特技と不気味な都市伝説についてご紹介します。
シャコパンチの威力は1500ニュートン
画像はモンハナシャコくん |
シャコ(蝦蛄、青龍蝦、学名: Oratosquilla oratoria) は、甲殻類 軟甲綱 トゲエビ亜綱 口脚目(シャコ目)シャコ科に属する節足動物の1種である。
転じてシャコ目に属する種の総称にも使われる。寿司ダネなどになる食用種がよく知られる。地方名にシャコエビ、ガサエビ、シャッパなど。
引用元:シャコ - Wikipedia
シャコの前脚(捕脚)は鎌のような形をしており、強力なパンチを繰り出すことかできます。
その威力はおよそ1500ニュートン、これは150キロのベンチプレスを上げる力と同様の力です。
小型水槽で飼育する際、そのパンチでガラスを割られることもあるので驚きです。
また、シャコのパンチは生物界最速と言われており、そのスピードは時速80キロ。
プロボクサーのパンチを時速にするとおよそ40キロほどなので、シャコのパンチが如何に速いかが分かります。
強力なパンチに加え、水質汚染にも強く、東京湾の汚染が進んだ際には「東京湾最後の生物になるだろう」と言われたほどです。
淡水魚に例えるならその巨体で怖いものなし、水質汚染にも強いコイみたいなもんでしょうか。
いつも何気なく食べいたシャコがこんなにすごい生き物だったとは知らない人も多かったのでは?。
シャコのパンチはそのすごさゆえ、次のような現象を引き起こします。
シャコパンチが速過ぎて水が沸騰&発光
シャコがパンチを繰り出した際、そのあまりの速さに海水が蒸発し、光が発生するのです。
この発光現象をソノルミネッセンスと言います。
ソノルミネッセンス (sonoluminescence, SL) は、液体中の気泡が超音波によって圧壊したときに起こる発光である。発光機構については見解が統一されておらず、未解明な部分が多い現象である。
シャコのパンチの速さの秘訣は前脚(捕脚)の構造にあります。
弓矢で矢を放つのを想像してください。パンチの速さの理由はこの弓矢の原理と似ており、貯めたパワーを一気に開放しているため驚異的な速度と威力を出せるのです。
このスピードと威力を兼ね備えたパンチで硬い甲殻類や貝類、魚類などを捕食しています。
動画を見て分かる通り、硬い貝殻が思いっきり割れてしまっています。
もしシャコが釣れてしまったら、素手で触らない方が良いでしょう。
シャコの目の視細胞は人の4倍
目の仕組みが光学機器に転用できるとかなんとか…… |
私たち人間が持つ視細胞は3種類ですが、シャコはその4倍の12種類あると言われています。
また円偏光(光を波としてとらえたときの振動とその方向)が認識できるとされており、これを反射させ、他のシャコとコミュニケーションを取っているという説もあります。
一撃が重いシャコ、同種との縄張り争いがあれば致命傷になりかねません。そのため、このような優れたコミュニケーションができるようになったのかもしれませんね。
シャコの都市伝説は本当か
誰もが一度は聞いたことあるはず |
シャコと言えば「海で亡くなった人の肉を食べている」という都市伝説があります。
引き上げた遺体にはシャコがびっしりという内容で、これを聞いてシャコが食べれなくなったという人を知っています。
では、実際のところどうなのでしょうか。
シャコの食性からして事実の可能性が高い
シャコは悪食で腐肉を食べるとも言われています。
また、シャコが捕食するカニやエビ・貝類は確実に腐肉を食べています。
つまり、そういった『シャコの餌となる生き物を目当てに遺体の周りに集まってくる可能性がある』ということです。
上記の理由から人の肉を食べていても、食べていなくても、シャコが遺体に付いていても不思議じゃありません。
都市伝説にならないだけで、他の海産物も……
鮮魚コーナーに並ぶあの魚も…… |
後半は少し不気味な話になってしまい、苦手な方が居たら申し訳ないです。
今回はあえて名前を出しませんが、私たちが普段口にする他の海産物も腐肉を食べています。
想像すると少しゾッとしますよね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
面白いと思ったらシェアしていただけると嬉しいです!
0 件のコメント:
コメントを投稿