くそまずいらしい |
生きた化石として広く知られているシーラカンス。
実は海外ではあんまり認知されておらず、これだけ多くの人が知っているのは日本くらいだそうです。
今回はそんなシーラカンスの意外と知らない3つのことを紹介します。
シーラカンスの正式名称はラティメリア
いくつもヒレがあるのが特徴 |
実はシーラカンスは正式名称ではなく、その種類に対する総称なんですよ。
現生している私たちの知っているシーラカンスの名称は「ラティメリア」と言います。
また、一括りにシーラカンスと言っても、色々と種類がある訳です。
シーラカンスはラティメリアだけじゃない
前述した通り、シーラカンスは総称なんです。
現代で確認できるシーラカンスはラティメリアのみとなっていますが、時代を遡れば様々なシーラカンスが居ました。
以下名称と生きていた時代です。
- ラティメリア 現代
- ミグシャイア デボン紀
- ホロプテリギウス デボン紀
- アレニプテルス 石炭紀
- レペラトリクス 三畳紀
- フォレイア 三畳紀
上記以外にもシーラカンスの化石は見つかっており、調べてみると様々な種類のシーラカンスが居たことが分かります。
また、現生するラティメリアの中にも種類があり、アフリカで見つかったものとインドネシアで見つかったものの2種類があります。
では、生きる化石と言われるシーラカンスは一体何を食べているのか。
もしかするとシーラカンスは釣ることができるかもしれません。
シーラカンスはルアーで釣れるかもしれない
古代魚を釣るのは男の夢ですよね |
現生するシーラカンスのラティメリアは魚やイカを捕食しているとされています。
つまり、現代に生きている他の魚とあまり変わりはないということです。
この情報を見て真っ先に「ルアーで釣れるな!」となんか嬉しくなりました。
古代魚を釣るなんてなんかロマンがあると思いませんか?
しかし、実際に釣るのはやめておいた方がいいかもしれません。
シーラカンスは絶滅寸前だから…
シーラカンスはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに「絶滅寸前」として載っており、またワシントン条約においては商用目的の取引は禁止されています。
絶滅寸前の魚をわざわざ釣るのも気が引けますし、何かしらの罰則があるかもしれません。
前述したように商用目的の取引が禁止されているため、国内の水族館でも生きている状態の展示はありません。
既に生きていないものについても禁止されているのですが、沼津港深海水族館では剝製の展示があります。
これは正式に展示の許可が取れているものなので、興味のある方は行ってみるといいかもしれませんね。
そんなめちゃくちゃ貴重なシーラカンスを食べた日本人がいることをご存知でしょうか。
どうやら食用には適さないようです。
シーラカンスの味はまずい
やっぱりくそまずいらしい |
シーラカンスを食べた一人目の日本人は魚類学者の末広恭雄さん。味の感想は「味がなく、歯ブラシのようで水っぽい」とのこと。
そして二人目はあの有名な鳥山明先生。週刊少年ジャンプの企画で食べたようですが、こちらも良い感想ではありませんでした。
つまり、シーラカンスはめちゃくちゃまずいということです。
それに加えてシーラカンスの肉にはワックスが含まれているので、食べ過ぎると下痢の原因になります。日本で有名な魚だとバラムツやアブラソコムツと同じですね。
バラムツは非常に美味だと聞いたことがありますが、シーラカンスはゲロマズ。
とても貴重な価値のある魚なのに、こんなあだ名を付けられてしまっています。
シーラカンスのあだ名はゴンベッサ
シーラカンスは発見された現地の漁師から「ゴンベッサ」という名で呼ばれています。
この名前の由来は食用価値が全くないため、現地の言葉で「役立たず」という意味です。
現地では少数ではあるものの、昔から水揚げがあったようです。それにしても少しひどいような気がしないでもない。
あだ名を見て笑ってしまったけれど、古代魚として価値を見出されて良かったと思います。
ドジっ子のような愛すべき存在
沼津港深海水族館で展示されているシーラカンス |
とても貴重な魚にも関わらず、役立たずと言われてしまうシーラカンス。
よく見るとヌボーっとしていてとてもかわいい顔をしています。
まるで少し抜けててよく転ぶ……そう、ドジっ子のような可愛さを持っています。
そんなシーラカンスがレッドリストから外れるような未来が来ることを願います。
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